BLOG

「リスクが高い」=「危険」ではない

投資の世界では、よく「ハイリスク・ハイリターン」と言ったりするのだけれど、
これを日本語にすると「喪失の危険性が高い投資の方が、見返りも大きい」
という意味で使われる事が多い。
例えば、「株は貯金よりハイリスク・ハイリターン」といったような感じだ。

しかし、金融業界で使われる「リスク」の本当の意味は、これとは少し違うのだ。
この違いをきちんと理解しておき、誰がどのような文脈で「リスク」という言葉を使っているのかを知っておくと、俺たちは語り手の意図を正しく理解することができる。

金融業界で使われる「リスク」とは、「結果の不確実性」の大きさを表す言葉だ。
例えば、「リスクが高い」ということは、将来の不確実性がより高いということ。
これは損失だけではなく利益が出るときも使われ、その結果(損益)の変動幅が
小さければ「リスクが低い」と言うことになる。

100万円の預金は、5年後も100万円のはずで、これはほぼ確実だから、「リスクが低い」投資と言える。
一方株式に投資した100万円は、5年後にどうなっているのかは誰も正確に予測ができないだろう。
もしかしたら500万円になっているかもしれないし、それまでに企業が倒産していまい、株価はゼロになっているかもしれない。その変動幅は預金より不確実だから「株は預金よりリスクが高い」と言える。

この二つの「リスクの違い」を知っておかないと、
いつも「リスク」=「危険」と解釈してしまう。

繰り返すが、金融で使われる本来の「リスクが高い」とは、
「将来の不確実性が高い」ということ。
そして不確実性が高いから、収益のチャンスも高くなるのは、自然の摂理だ。

似ているけれど微妙に違うニュアンス、覚えておきたい。

SHARE

TOP OF PAGE