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全部「円」でいいの?

資産運用のコンサルティング中、「投資が怖い」というクライアントさんに
俺が必ずする質問がある。

「将来は、米ドルに対して円高になると思いますか?円安になると思いますか?」

するとほとんどのクライアントさんは、しばらく考えてこう答える。

「うーん、わかりません」

何を隠そう。俺の答えも、同じく「わかりません」だ。

プロの為替のトレーダーだって、この質問には意見が分かれる。
なぜなら、為替レートはあまりにも多くの要因が複雑に絡み合って決まるので、
もはや誰もこれを正確に予測することは不可能だから。

もしあなたが、「将来は確実に円高になる」と予測しているのであれば、
自分の資産を100%「日本円」で持つことは合理的だ。

円高になるということは、日本円の価値が他の通貨より相対的に高くなることであり、
海外旅行に格安で行けたり、輸入品を安く買えたり、
日本で暮らす我々消費者にとってはいいことずくめだ。

でももし、あなたが少しでも円安になる可能性を否定できないのであれば、
もう一つ質問がある。

「円の価値が下がるかもしれないと思っているのに、
なぜ資産を日本円でしか持っていないのですか?」

たいていの場合、ここで皆さん絶句する(笑)。

円安になるということは、他の通貨に対して円の価値が下がること。
日本でずっと暮らしていると気がつかないかもしれないけれど、
グローバル化が進む中で自国の通貨の価値が下がるということは、
すなわち輸入品の値段が上がるということだ。

これを輸入品の視点から眺めてみると、
輸入した品物の価値は変わっていないのに、円の価値が下がっているから、
同じモノを買うのに、前よりたくさんの「円」が必要になるということになる。

将来円高になるか円安になるかわからないのに、
資産を日本円でしか持っていないというのは、
自分の予測とやっていることが矛盾している状態だ。

誤解のないように言えば、俺は外貨預金を薦めているわけではない。

問題は、資産のすべてを「円」で持って、それを安全だと思いこんでいること。
そしてこのリスクに、みなさんは早く気がついて、
何かしらの対策を講じて頂きたいと思っている。

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