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簡易宿泊所許可物件を探す旅(最終回)

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魅力を増す物件価格になり、再び買付け

8月になった。5月に申し込んだ融資の否決から3ヶ月が経ったが、物件はまだ売れずに残っている。価格が高すぎて、現地の人もなかなか手が出せないらしい。

4月の売り出し当初は、専任媒介で1社の仲介業者が独占して扱っていた家だが、気がつくと一般媒介になっており、ネット上では複数の仲介業者がこの物件を宣伝し始めていた。
そんな中、仲介業者同士の値引き合戦も始まり、7月初めには120万を超える仲介手数料を無料にするという業者まで出てくるという状況だ。

更に物件価格自体も1ヶ月に100万円くらいのペースで下がってきており、8月の上旬には俺の投資対象として十分に魅力的な利回りのレベルまで到達した。
仲介手数料が無料で、物件価格が当初より300万円ほど下がったということは、5月から比べると400万円以上の値引きになり、投資としての魅力度は高まるばかりだった。

俺はもう一度覚悟を決め、今回は自己資金もある程度突っ込む覚悟で、再度融資の申込みを行った。前回の否決理由が「物件価格が金融機関の評価額よりも高すぎる」というものであるなら、物件価格が1割も下がり、更にある程度の自己資金も注入することにより、融資の申込みが否決される理由はなくなるだろうと思ったのだ。

今回は移住するわけではないので、金利の優遇されている通常の住宅ローンは使えない。
その代わりに俺が狙ったのは、セカンドハウスローンと呼ばれるものだ。
いつか自分がこの物件に住むまでの間、民泊を運営するのは、セカンドハウスとして認められるのか微妙なラインだが、きちんと許可を取って民泊を始めるのであれば問題はないという判断で、申込みを行った。

審査は仮審査を順調にクリアし、それなりの時間をかけて行われた。本審査の途中で、追加資料の提示も求められ、その度に俺は、今回は可決されるのではないかという淡い期待を感じ始めていた。

投資物件には使えないローンもある

しかし、幸運の女神が俺に振り向くことはなかった。結果は再度否決。
理由は、「この融資には投資感が否めない」ということだった。
俺のキャリアや資産を金融機関が分析し、これを投資物件と判断し、金利の安いセカンドハウスローンでの融資を否決したのだろう。
世の中そんなに甘くはない。これが現実であり、今の俺の実力だ。

俺は、4ヶ月かけて吟味した物件を諦めざるを得なかった。さすがに4000万近い物件をキャッシュで購入できるほど、自己資金が潤沢にあるわけではない。

この物件のために、何度も沖縄と自宅を往復し、時間も労力もかなり使った。そういう意味では大変残念な結果ではあるが、実はこの経験で得たものもたくさんある。
まずは、新しい沖縄の不動産業者と知り合うことができたので、新規物件情報の間口が広がった。そして、沖縄の戸建て物件のだいたいの相場観も手に入れることができた。
金融機関の融資の担当者とも、様々なやりとりを通して、より深い信頼関係を築くことができた。

このような小さな関係の積み重ねが、いつかきっと俺の求めている物件との出会いを作り、そしてそれを購入できるためのプロセスにつながっていくことを、俺は固く信じている。

今沖縄の地価はかなり高騰している。もしかしたらバブルなのかもしれない。
しばらくは自己資金を貯めることに集中し、沖縄の戸建ては頭の中から消すつもりだ。
そして次のチャンスが来たときに、確実にホームランを打てるように、今からしっかりと土台を固める準備しておこうと思った。

簡易宿泊所許可物件を探す旅–完)

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