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金利4.5%からの船出 (前編)

2016年8月。
大阪のマンションを売却した俺だが、まだ札幌に一棟、RCマンションが残されていた。
築浅でJR札幌駅から徒歩10分圏内にあるこの物件のポテンシャルは高く、銀行もそれなりに評価を出してくれてはいる。

今4.5%銀行で借りているローンを都市銀行、いやメガバンクの低金利で借りかえることができれば、俺の不動産収支は一気に改善し、失った大阪の売却時に確定したロスも、数年で取り戻すことができるだろう。

今まではこのピチピチの札幌ちゃんが大阪物件の第二抵当に入ってしまっていたため、俺は友人たちが次々に借り替えに成功する姿を指をくわえて見ていることしかできなかった。
でもすべての障害がなくなった今、俺にはピチピチちゃんがこう囁きかけているのがはっきりと聞こえた。

「純さん、私のすべてはあたなのもの。好きにしていいのよ。(ハート)」

実際には銀行に抵当権があり、俺の持分なんて、ピチピチちゃんの乳首の先っぽ部分くらいしかないのだが、今彼女を救い出せるのは俺しかいない。

だが、実際どう動けばいいのだろう。
俺にはかつて、大阪と札幌をセットにし、それをメガバンクと都市銀行に持ち込み、低金利のローンでの借り替え依頼をしたが、見事に両方からフラれたという苦い経験がある。

あれからまだ1年半しか経っていない。ローンの元本返済だってほとんど進んでない。
なぜなら金利を4.5%で35年という長期でローンを組むと、毎月の返済の内訳は金利部分が約75%となり、元本部分の返済は残りの僅か25%ほどしかできないからだ。

なら別の銀行を開拓するか?
しかし札幌と東京の両方に支店がある地銀なんてほとんどないから、それは不可能に近いだろう。

やはりここは再チャレンジしかない。そしてやるからには、個人で持っていた物件を法人名義で借り替えたい。
ハードルが高くなればなるほど、俺には強力なブレインが必要だった。

俺は付き合いのある不動産業者の中から、最近独立して不動産の仲介をしており、銀行にも顔が利くMさんに相談してみることにした。

3日後、銀座のすし屋で飲みながら、俺たちは二人で札幌ちゃんを法人名義で借り換えるプロジェクトを立ち上げることで合意した。もちろんこれはビジネスなので報酬は発生する。でもそれが成功報酬型であれば、お互いWin-Winの関係になれるだろう。

要するに、Mさんに懇意にしている銀行の融資担当者を紹介してもらい、強烈なバックアップをしてもらう。
あとは俺のプレゼンと融資審査の資料作成でこの担当者を説得し、このプロジェクトを成功させるのだ。好条件で借換えができれば、俺はM氏にお礼を支払う。うまくいかなければ報酬はなしだ。

そして借り替え先を打診する銀行だが、イエス、一度俺を振った、あの超メガバンクだ。
俺は再び大海原に漕ぎ出し、新しいチャレンジに向かって進みはじめた。

続く

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