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損をしないための投資信託の正しい選び方

前の記事:投資信託の種類とは?ファドの名前から中身を理解しよう

買ってはいけない投資信託その1 【バランス型ファンド】

バランス型ファンドは、複数の投資信託を組み合わせることにより投資対象が分散されるので、確かにリスクは抑えられるのだが、俺は正直バランス型ファンドをオススメしない。その理由を述べる。

●手数料の分だけ損

バランス型ファンドの中身を紐解くと、いくつかの投資信託をただパッケージしただけのようなものが多い。私たちがそのバランス型ファンドを購入すると、その中に含まれている各投資信託の手数料に加え、バランス型ファンド自体に設定されている手数料を二重で支払うことになるのだ。だったらそれぞれのカテゴリーのファンドを自分で決めた割合で買った方が手数料の分だけ得になる。

●ファンドの中身がわかりにくい

もう一つの理由は、バランス型ファンドは動きの違うファンドが組み合わさっているので、ファンドの運用の良し悪しが、直感的にわかりづらいという点だ。例えばそのファンドに含まれている株式の運用成績が上がり、債券の成績が下がった場合、バランス型ファンドの値動きを見ても、その価格の動きがどのような要因でもたらされたのかを一目で理解するのが難しい。自分の投資レベルを上げていくためには、値動きがシンプルに理解できるファンドを持つべきだと思う。

●組み合わせの自由度が少ない

最後の理由は、バランス型ファンドには自分には必要のない投資対象にまで分散がされているものが多いので、単純に運用の利回りを下げてしまう可能性があるということ。例えば、債券は必要ないと思っていても、投資資金の一部を自動的に債券に投資するファンドがあったら投資したいと思うだろうか?

分散という点では確かに優れているけれど、自分の必要のない投資対象に投資をするのは良くないと考える。それよりも、自分の目的に合った手数料の安い成績の良いファンドをいくつか組み合わせて購入することを、みなさんには強くおすすめしたい。

買ってはいけない投資信託その2 【毎月分配型ファンド】

毎月分配型ファンドは、毎月定額のお金を受け取れるので、人気の高い投資信託だ。毎月一定の収入と聞けば、老後の年金としても活用できるのだが、投資商品の設計上からはおすすめできない。

●複利のパワーが効かない設計

理由の一つ目は、複利効果が効かないことだ。通常の投資信託の場合、運用が成功して利益が出ると、その利益を元本に組み込んでより大きく運用し、更に大きな利益を出すことを目標とし、これを繰り返す。これはまさに複利の運用なのだが、分配型ファンドでは、せっかく増えた利益を投資家に還元してしまい、元本はいつまでも大きく増えることなく、複利効果が得られないのだ。

●毎月があるのは儲かっているから?

二つ目の理由は、毎月分配型ファンドは、配当金を支払うために元本の取り崩しが行われることがあるということ。毎月の分配金は、そのファンドごとに決まっていて、「儲けたら増やす」とか「損したら減らす」というようには設計されていない。たまに分配金の見直しがあり、金額が調整されることはあるが、一度決まったら、基本的には分配金の金額が変わることはない。

この時、もしファンドの運用がうまくいかず、思うような利益が出なかったらどうなるだろう?実はその時に支払われる配当は、利益からではなくファンドの元本から捻出されるのだ。(利益が出ていないのに、配当を約束しているのだから仕方がない)これは「特別分配金」と呼ばれるのだが、単純に投資したお金の中の一部が戻ってきているだけで、そのファンドの運用が成功しているということではない。ファンドの元本が取り崩されて減るわけだから、基準価格も連動して下がることになるけれど、これを知らないで投資している人が多いというのは問題だ。

●毎月分配型ファンドの存在意義

リタイア世代は、元本を維持したまま金利などの利益だけを配当金として受け取って、それを生活費に充てることができるのが理想だ。しかし現実は、元本も一定のスケジュールで取り崩して生活費に充てなければいけない場合もある。このようなニーズに対応するためには、毎月分配型ファンドはとても便利な商品設計だと思う。あらかじめ配当分配金が決められていて、月にいくらの収入が入るのかを予想できるし、配当する利益が足りない場合は自動的に元本を切り崩してくれるのだから。

ただし、毎月分配型ファンドの基準価格が下がった場合、それは運用が下手なのか、市場全体が下がっているのか、元本を取り崩した特別分配金が支払われたのか、一目見ただけではわからない。このタイプのファンドの購入は、仕組みをしっかりと理解してから行うべきだ。

 

初心者が買ってよい投資信託の3つの条件とは

ここまで投資信託の特徴や種類について解説してきたが、最終的に自分に合った本命を選ぶのは初心者にとって大きな壁である。しかし、「どの資産にどうお金を割り当てるかで運用成績の8割が決まる」という言葉があるように、ここで失敗すると資産を増やすのではなく減らしてしまうことにもなりかねない。

投資に「絶対」はないが、今まで投資信託で資産を積み上げてきた投資家たちに共通していることが、投資初心者のファンド選びにも役立つと思うので、そのポイントを3つ紹介する。

●低リスクの債券ファンドより、高リスクの株式ファンド

投資信託で資産を形成する攻めの運用を行う場合、リスクの低い債券より、価格変動の幅が大きい株式の方が有利だ。もちろん株式の場合、下がったときのマイナスも大きくなるが、これは毎月積み立ての分散投資をすることにより、損失を軽減させることができる。ちなみに、「リスク」というのは、金融の世界では変動の幅の事。高リスクというのは、価格が上がったり下がったりするブレ幅が大きいという意味だ。

目的が資産の防衛ではなく資産を増やすのであれば、債券ファンドより高リスクの株式ファンドで運用するのが理にかなっている。

●分散投資の観点から国内株より世界株

資産運用の成功の3つの秘訣は、「長期」・「分散」・「継続」と言われている。「分散」は投資するにあたり、基本となる考え方の一つだ。投資信託は様々な国や地域、またはテーマに沿って運用がされているが、分散の観点から言えば日本国内の企業に限定して投資するものより、世界の様々な企業に投資する方が、より分散効果が高いと言える。

投資初心者が最初の一本を選ぶなら、より分散されている世界株(グローバル株式)に投資するのがお薦めだ。特定の国やテーマで運用するのは、もう少し投資に慣れてからにしよう。

●手数料の観点からアクティブファンドよりインデックスファンド

世の中のアクティブファンドが全部運用に失敗しているとは言わないが、多くのアクティブファンドは、上乗せされている手数料の分だけインデックスファンドに負けているという事実がある。このことから、投資初心者が最初に選ぶ投資信託は、手数料が低いインデックスファンドをおすすめしたい。

もちろん購入する金融機関も吟味し、購入手数料のかからない大手ネット証券で買い、できるだけ手数料を抑える運用を心がけよう。

 

初心者におすすめする投資信託

以上をまとめると、投資初心者が買うべき最初のファンドは、次の一言に集約される。

「グローバル株式のインデックスファンドをできるだけ安くネット証券の積み立てで買う」

しかしここまで絞っても大手証券では200本以上のファンドが候補となるので、一つに選ぶのは至難の業だ。残りのポイントは、信託報酬ができるだけ安く、分配金のない、預かり資産残高が多いファンドを選べば良い。しかしそれでも迷うことがあれば、周りの投資家や専門家のアドバイスを受けるのが得策だ。iDeCo(イデコ)NISA(ニーサ)などの税制の優遇措置のある制度も上手に活用しながら、あなたにぴったりの投資信託を選んで資産を増やして頂きたい。

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【はじめての投資信託】初心者が購入前に知っておくべき「基本のキ」

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