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投資信託の種類とは?ファドの名前から商品の中身を理解しよう

前の記事:【はじめての投資信託】初心者が購入前に知っておくべき「基本のキ」

アクティブファンドとインデックスファンド

まず、投資信託には大きく分けて二つのタイプが存在することを知っておこう。それぞれ『アクティブファンド』『インデックスファンド(パッシブファンド)』と呼ばれている。ちなみに「ファンド」とは、投資信託のことだ。それぞれの特徴は次のように説明できる。

① アクティブファンドとは、投資のプロであるファンドマネージャーが、投資判断を下すファンド
② インデックスファンドとは、対象とする指数に自動的に連動するファンド

もう少し詳しく説明すると、アクティブファンドは、「アナリスト」と呼ばれる人たちが作成した企業リサーチレポートを元に、「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資信託の運用責任者が投資判断を下す。各アナリストからのリサーチレポートや、為替の動向、債券の金利、政治問題など、株価の変動要因と思われるあらゆる情報を加味して、銘柄をその投資信託のポートフォーリオに加えたり売却して手放したりするのだ。

一方インデックスファンドは、運用結果の比較対象となるインデックス(指数)のほぼすべての銘柄に分散して投資をする。例えば日経平均という指標に連動する投資信託に組み込まれている銘柄は、日経225を構成する225社で構成されており、日経225の終値が上がれば自動的に基準価格も上がるし、逆もまた然りだ。
そして、どちらの投資信託の信託報酬が高いかと言えば、もちろん人件費のより多くかかるアクティブファンドだ。

 

グロースファンドとバリューファンド

企業が資金調達をするために、出資者を募り資金を調達する「株式」。この株式に投資する時に使用される尺度には、大きく分けて2つある。それぞれ「グロース運用」と「バリュー運用」と呼ばれている。どちらもアクティブ運用をする際の代表的な投資スタイルだ。

グロース運用というのは、企業の売り上げや利益の成長率が高く、その優れた成長性ゆえに株価の上昇が期待できる株式で運用するスタイル。このように成長が大きく見込まれる株を「成長株」とも呼ぶ。投資対象は、革新的な消費やサービスを通して、市場シェアを拡大している有名な企業が多い。株価が少し割高でも、これからますます成長し株価が高くなると見込まれれば、それはグロース株だ。

一方バリュー運用というのは、現時点の株価が、本来の企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式に投資するスタイルのこと。これらの株は「割安株」とも呼ばれ、投資家は安いときに買って、その価値が本来の企業価値であるところまで回復するのをじっと待つ。

アクティブファンドの運用会社の中には、運用部門がグロースとバリューの専門部隊に分かれて、それぞれ独立してファンドの運用をしているところもある。投資信託の名前を眺めていると、「○○グロース・オープン」とか、「XXバリュー株ファンド」というのを目にすると思うが、その名前から、投資信託の運用銘柄がグロース系かバリュー系のどちらかがわかるようになっているのだ。

 

分散型のバランス型ファンド

日本で販売されている投資信託の中で、おそらく一番多いであろう「バランス型ファンド」とは何か?これは、株式だけとか債券だけという一つのカテゴリーに偏ることなく、複数の資産や市場へバランス良く投資する投資信託のことだ。例えば株式と債券を50%ずつ、国内と海外に分散させるバランス型ファンドは、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券をそれぞれ25%ずつ自動的に組み入れてくれる投資信託だと考えれば良い。

また、先ほど解説したアクティブ運用とパッシブ運用を50%ずつにしたバランス型や、グロース株とバリュー株の50%ずつ組み入れるバランス型など、運用会社によって様々な組み合わせでパッケージ化される。分散に便利なことは間違いないが、手数料も若干高め。これについては詳しく後述する。

 

毎月分配型ファンドは「チャリンチャリン」

投資信託には毎月分配型ファンドと呼ばれるものがある。これは、その名の通り、毎月決まった日に分配金として、いくらかのお金が支払われるファンドのことだ。不思議なのは、同じ名前の投資信託なのに、「分配あり」だったり「なしが」があったりすること。更に、「分配あり」の中にも「毎月分配」や「年2回分配」など、複数の種類があるものも多いので、余計にややこしい。

毎月分配ありの投資信託の運用はざっくり説明すると次のようになる。投資信託は金融商品だから、集めたお金を優良企業に投資して、利益を増やすように設計されている。仮に投資家から集めた1千億円を運用して、それが1千2百億円になった場合、利益の2百億円から諸経費を引いた分を投資した額に合わせて投資家に配当金として払うことになる。この投資信託に毎月決算日を設け、「1万円投資した毎に毎月100円を利益として払い出します」というのが、毎月分配型ファンドの仕組みだ。

 

基準価格とベンチマーク

●投資信託の運用スタート時の基準価格は1万円

同じテーマで運用されている投資信託なのに、なぜ商品によってこうも値段が違うのか?そんな疑問をお持ちではないだろうか?ちなみに、運用会社が新しく投資信託の運用を始める時の設定価格は1万円と決まっている。この値段をを「基準価格」と呼び、運用が成功すれば上がっていくし、失敗すれば下がっていくことになる。

では、運用会社AとBの同じテーマで運用されている投資信託があったとして、Aのファンドの基準価格は1万5千円、Bのファンドは7千円なら、AはBより運用が上手だと言えるのだろうか?

答えは「わからない」だ。AファンドとBファンド、全く同じ運用を行ったとしても、運用開始のタイミングがずれていれば、基準価格もバラバラになる。例えばAファンドはリーマンショック直後に運用を開始、Bファンドは世界の株式市場が過去最高値をつけた2020年初期に運用開始。そしてその1か月後に、コロナショックが起こって世界の株価が一気に下落したと考えればわかりやすい。その投資信託の設定時には同じ1万円の基準価格でも、その時の経済状況により、株価が高かったり安かったりするのだから単純に比較はできないのだ。

では、AファンドとBファンドの運用の優劣はどのように判断すべきか?その判断基準を知るためには、「ベンチマーク」と呼ばれる指標を使う必要がある。

●投資信託の運用結果を比較するのに使う指標がベンチマーク

投資信託の運用成績をチェックするのに、ただ基準価格の推移を見ても、運用の成果は判断できない。なぜなら、市場全体が上がっているときは、その投信もただ連動して上がっているだけかもしれないからだ。そんな時、投資信託を運用しているファンドマネージャーの腕が素晴らしかったかどうかを調べるためには、「ベンチマーク」を使用する。

投資信託運用の業界では、「今月の〇〇ファンドはベンチマークに勝った」とか「負けた」という会話が日常的に行われている。これは、その投資信託が運用の指標としている基準のことで、簡単に言うと指数のことだ。例えば日経225をベンチマークとするファンドは、日経225の指数より運用成績を上回ることができれば、「ベンチマークに勝った」ということができる。

投資信託を購入するときに必ず目を通すように求められる目論見書に、通常そのファンドがどのベンチマークを使用するのかが明記されている。いつもベンチマークを上まっているファンドは、運用成績が良いファンドだし、下回っていればダメファンドということになるわけだ。

次の記事では「損をしない投資信託の正しい選び方」について解説する。

次:できるだけ損をしないための投資信託の選び方

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